フィットネスクラブの動向と課題

日本だけでなく、世界各地でフィットネスクラブのビジネスが増加しています。フィットネスクラブの運営を行う人が増えているのは、年々需要が増加しているからです。しかし、フィットネスクラブの運営が永続的に安定していくという保証はありません。

利用者が増加していても、課題はあります。そこで今回はフィットネスクラブの動向と課題について紹介していきます。

フィットネスクラブの利用者の増加

民間のフィットネスクラブの市場データを纏めているサイトでは、日本、アメリカ、イギリスの情報が書かれていました。

日本でフィットネスクラブの会員となっている人口は2011年では約390万人でしたが、2016年には約420万人を超える会員数となっています。

その後も緩やかな上がり方ではありますが、会員数が増加している傾向にあります。アメリカは日本よりも大きな推移を見せています。2011年には約5140万人程度であった会員数は、2016年の段階で5720万人に増加しました。

イギリスは日本よりも大きな推移を見せていますが、アメリカよりは人口が伸びていません。

具体的な数字で言えば、2011年時点では約730万人だった会員数は、2016年には約920万人にまで増加しています。これを見ると、まだ日本はフィットネスクラブの利用者数が少ないと言えます。会員数が緩やかな推移でしか伸びないのは、日本のフィットネスクラブを運営している人が、まだ開拓できていない年齢層があることが原因として考えられます。

その年齢層からも支持を得られれば、会員数は急激に増加する可能性を秘めています。

日本のフィットネスクラブにおける現状

会員数を急激に増加させる方法を考えるためには、日本のフィットネスクラブにおける現状を把握しておく必要があります。日本のフィットネスクラブを支えている年齢層は高齢者が中心です。特に健康への意識が高い高齢者は継続的に利用しているため、フィットネスクラブの売り上げが安定しやすくなっています。

しかし、高齢者が下支えになっているという現状では、フィットネス業界にとって明るい未来は見えない可能性が高いです。高齢者は年金が底をついてしまえば、フィットネスクラブを利用できなくなってしまいます。どれだけ健康を意識していても、病気を患ってしまいやすいのも高齢者の特徴です。

治療のために入院することになれば、その人も利用できなくなるため、売り上げが低下します。高齢者をターゲットにビジネスを行っている場合は、最悪の場合、利用者が亡くなってしまうケースも考えておくべきです。これらの出来事が原因でフィットネス業界が衰退していく可能性もあります。

課題と対策を考えよう

先述したように高齢者に頼った形を取っているのが、フィットネスクラブの現状です。そこで挙げられる課題が、他の年齢層からの利用者を増やすことです。高齢者以外の利用者も増やすことで、フィットネス業界の人口が急激に増加する可能性があります。

高齢者以外の利用者を増やせれば、将来的にフィットネス業界が衰退していくという可能性を低くできるというメリットも得られます。特に若年層の利用者を増やすことができれば、長期的な売り上げの確保が期待できます。

具体的な対策として考えられるのが、健康維持以外のメリットを作ることです。例えば健康維持以外に楽しさを感じられるものがあれば、若年層は楽しさに魅力を感じてフィットネスクラブを利用し始めます。若年層の中でも女性をターゲットにしようと考えている場合は、ダイエットや美肌に効果のあるトレーニングを取り入れてみるのが効果的な対策と言えます。

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工夫することで若年層の利用を増やす

若年層の利用を増加させるためには、若年層が興味を持つようなものを導入する必要があります。例えばVRをフィットネスクラブに導入するのは有効な手段と言えます。VRで疑似体験を行いながらトレーニングができれば、トレーニングの苦しさよりも疑似体験の楽しさの方が勝りやすいです。

楽しさを感じてもらうことで、「今後も通いたい」という考えを持ってもらいやすくなります。楽しさを感じられることで、ストレス発散の効果も得られやすいです。VRの導入に合わせて、新しい器具も揃える必要があるのではないかと考えている人もいるかもしれません。

VRを導入したトレーニングは既存のトレーニング器具でも体験できる方法があります。例えばエアロバイクとVRを組み合わせるのがオススメです。VRゴーグルを装着した状態で街中の映像を見ながら、エアロバイクを漕ぎます。

実際にはエアロバイクを漕いでいるだけですが、VRで疑似体験することで本当に街中を自転車で走っているような感覚になります。ただエアロバイクを漕ぐだけでは利用者が飽きてしまう可能性もありますが、VRと組み合わせれば継続的な利用が期待できます。

サーフボードの導入も有効な手段となります。サーフボードの上に立つだけでもバランス感覚が養われますが、それをヨガやエアロビクスと組み合わせることで、より効果の高い体幹トレーニングを体験してもらえます。体験したことのない感覚を与えることで、若年層の利用者は楽しさを感じてくれます。

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BGMの導入も若年層の増加に効果あり

課題である若年層の増加にはBGMの導入も効果的です。ただBGMを流すのではなく、VRを使ったトレーニングに組み合わせるのが有効な手段と言えます。例えば先述したエアロバイクとVRを組み合わせたトレーニングにBGMを導入します。

BGMのスピードに合わせて、エアロバイクを漕ぐスピードを変えてもらうだけで、ハードなトレーニングになります。BGMだけではハードなトレーニングという印象が強くなってしまうところを、VRの疑似体験が緩和してくれるため、過酷なトレーニングでも続けてくれる利用者が増えます。

VRの導入で人員削減になる

フィットネスクラブによっては人件費が課題になっているケースも考えられます。そのような場合にもVRが活躍します。例えばヨガの専属インストラクターを雇っている場合、その人件費を削減できます。VRの映像にヨガのポーズを出すことで、ヨガのインストラクターに直接指導を受けているような感覚でヨガを楽しんでもらえます。

この手段はエアロビクスやダンスでも活用できます。VRの映像にクオリティーの高さを求めている場合は、初期費用が高額になる可能性もあります。しかし、長期的な考え方を持てば、継続してインストラクターを雇っているよりも、出費が少なくなる可能性は高いと言えます。